東京都西東京市プロテスタントキリスト教会・東京若枝教会

パイプオルガン  

2011年9月4日奉献 平野信子記念オルガン
平野信子記念オルガン

― 以下は2011年9月4日の奉献式に伴い発行された「平野信子記念オルガン奉献の記録」に掲載された記事を再掲載したものです ―

「主のご真実のあかし」  

飯塚俊雄牧師

 何事も、主が与えようとされたなら、少々の遅延はあったとしても、必ず与えて下さいます。私たちのパイプオルガンにはそのような意味があります。

 私たちの教会には貧しい開拓の時代がありました。足踏みオルガンも借りもの、電話も借りもの、粗末な借家の八畳の板の間の時期がありました。そのような当初からいつも健在だったのはひたむきな伝道のスピリットです。救われた人は一度は路傍に立って証ししたいという心意気でした。

 でも共に労する信徒たちの姿を見るにつけ、牧師夫妻の秘めたる祈りとあこがれは、高い天井の礼拝堂と荘厳なパイプオルガンの響きの中での格調高い礼拝でした。

 聖なる聖なる聖なる神への、贖われた者たちの心一つに霊と真実を以て献げる礼拝でした。そして開拓伝道開始、43年の今日、主によってそれが実現したのです。

 ですから、私たちはこの日、主が与えてくださったものを、改めて主にお献げし、主のご目的のために聖別してくださいと祈ろうではありませんか。
 それは御心に生きる礼拝者となるために用いてくださいと申し上げることです。
 当教会は、今後、いよいよ宣教の拠点として、また地域の文化教養の殿堂、またシンボルとして用いられることでしょう。その責任を深く感じるものです。

 この日、併せて思い起こすのは、いつも牧師夫妻と志を同じくして、この日を待っていた故平野信子姉の存在です。彼女はかの明治大正時代の傑出した教育者であった木村熊二先生のご令孫に当たる人でした。内村鑑三が「一度総理にしてみたい人物」と言ったという高潔な牧師の血を引く彼女もまた、愛深く清廉な人でした。ホーリネスの流れで人となり、晩年、ご母堂と共に当教会に籍を移し、牧師夫妻とは深く結ばれ、肝胆相照らす仲となりました。婚約者の戦死により、生涯独身を貫きましたがいつも凛として歩んでおられました。遺産の全ての処理を牧師に委ね、実に晴れやかに聖国に移って行かれた方です。

 本日、「平野信子記念オルガン」と命名するにあたり、彼女の香しい生涯を記念するのは私たちのつとめです。
 全てを通して、神に栄光がありますように。

「平野信子記念オルガン奉献に寄せて」  

飯塚弘道牧師

 このたび、祈り待ち焦がれていたオルガンが設置されました。このパイプオルガンへの渇望は亡き母であり牧師、飯塚美佐子の胸にいつも灯っていたものです。若き日に目覚めた音楽への賜物は、献身して静かな炎となりましたが、いくたびかの献堂式を経るごとに、永年の夢実現への期待は高まっていきました。
 特に泉町会堂献堂の際、実現しなかったものの、将来の道しるべは示されたのです。
 住吉会堂を献堂した2009年11月、臨時総会にて継続審議となりました。その二日後に美佐子師は天に召されて行きました。
 それまでも、牧師は役員会の意向を受けて有志の方々と浅草橋や渋谷の教会を訪ね、マナ・オルゲルバウの現地の制作現場の見学にも出かけて居りましたが、予算の点でも納得いく提示をされた上記製作者に心を決め、3月14日の予算総会において、絶対多数で決定したのです。

 こうして2010年3月22日、マナ・オルゲルバウ社と正式に売買契約をいたしました。
 すでに役員会の決定により、パイプオルガン委員会(後にオルガン委員会と改称)が各部会・役員会の代表と教職による9名で結成されており、私が委員長を務めることになりました。このオルガン委員会とオルガニストの有志は、二度にわたり、オルゲルバウ社の工房に製作中のオルガンを見学に出かけました。
 こうして、一年の製作期間を経て、2011年5月23日、新しいオルガンは搬入され、6月5日に設置が終わりました。パイプの総数は1191本です。その翌日から整音作業がさらに3週間行われ、ついにオルガンは完成いたしました。6月24日午前10時、飯塚牧師の司式により引き渡し式を行い、鍵はオルガン委員長の私に手渡されました。

 このオルガンを、私たちへの神からの嬉しいプレゼントとして素直に喜び、知恵をもって活用していく事を願っています。ルールに則り、節度ある使い方を身につけましょう。私は音楽とは神が私たちに与えられた最高の賜物だと信じています。このオルガンを演奏することにより、西洋の歴史において存在した多くの音楽家が作曲した珠玉の宗教音楽の作品を堪能することが出来ます。それは、私たちの信仰生活を、より生命的で、活力あるものとしていくことができるのです。

 このオルガンを「平野信子記念オルガン」と命名するにあたり、平野姉の香り高い生涯に感謝をささげたいと思います。

オルガン仕様  

ストップ数 20個
パイプ総数 1191本
カプラー 供伸機↓機殖弌↓供殖
アクションメカニカルキーアクション
メカニカルストップアクション
寸法 高さ:5.4m 幅:3.6m
奥行き:4m 
手鍵盤 ドイツ標準規格
 ナチュラルキー:グラナディラ
 半音キー :ローズウッド牛骨張り
足鍵盤 ドイツ標準規格
 平行ペダル:オーク
調律法 Werckmeister

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